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ラマルク メモ  (9)

進化論の学術的先駆師であるラマルク  これは かれにまつわる個人的メモである。



ラマルクにかかわる当時の思想家、博物学者、数学者、などとのつながりを考えてみる。


1.ラマルクの年譜

1744年 8月  フランス パザンタン生
1766年     植物学 ルソーと知り合う
1778年     「フランス植物誌」 ビュフォンの庇護
1788年     ビュフォン没
1794年     ムゼウム 貝類=動物学
1809年     動物哲学
1829年     ラマルク没 85歳


ディドロの年譜

1713年    シャンパーニュ州 ラングル生
1728年    ヤソ会士学院 パリへ
1732年    パリ大学 文学士
(空白    10年間)
1742年    ルソーと交際開始
1743年    アントワネットシャンピョンと結婚
1747年    百科全書開始
1757年    ルソーと別れる
1766年    ロシアへ
1774年    ダランベールの夢など対話形式の文芸作品
1784年7月 ディドロ没  71歳



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ダランベール年譜

1717年   生
1751年   百科全書 第一巻序論
1783年   ダランベール没


ルソー 年譜

1712年6月  スイス ジュネーブ生
1732年    ジュネーブを出る
1742年    ディドロと親交
1750年    ディジョン懸賞論文
1753年    人間不平等起源論
1757年    ディドロと断絶
1761年    新エロイーズ 6月亡命
1762年    エミール 発禁 スイスに亡命
1765年    スイスからイギリスへ亡命 ディビッドヒュームの庇護
1770年    パリに戻る
1778年7月  ルソー没


ラマルクとルソーの出会いはいつなのか? 1766年には出会っていたという説 このときラマルクは22歳 どうだろうか?
1770年から1778年にかけてのどこかでラマルクはルソーの植物採集につきそっている。 このときラマルク26歳~34歳
ラマルクが「フランス植物誌」をだしたのと重なる。

ルソーが亡命したとされる1761年 ラマルクは17歳 ルソーのエミール発禁のとき18歳 出会ったとしてもかなりあわただしかっただろう。やはり「フランス植物誌」の頃と考えた方がよさそうだ。

一方、ディドロとダランベールは百科全書という絆がある。ふたりはすくなくとも10年以上は親交があったはずである。
では、ルソーとは? ディドロがルソーと出会ったのが、29歳のとき、ここからルソーとも百科全書を仲介にしてつながる、と考えていいのだろうか? ディドロ44歳まで親交があったと考えてみる。 このときダランベールは40歳である。 ラマルクはこのとき13歳だ。



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ルソーを中心として、ラマルク、ディドロ、ダランベールの4人がつながった。
だが、ラマルクは百科全書には加担できないーー刊行は彼が20歳になる前から始まっていたからだ。


だから「ダランベールの卵」はある意味、過激だがラマルクとは無縁なのであろう。
唯物論なのだ。だが、ラマルクの欧州旅行は1781年である。

『ラマルクの庇護者ビュフォン伯爵(王立植物園長)は、自分の息子の名を売るため、ヨーロッパ周遊の旅に出させた。

この同行者として選ばれたのがド・ラ・マルクであった。

1781年5月12日 小ビュフォンとド・ラ・マルクをのせた駅馬車は正午にパリを発ち、アムステルダムへと向かった。』


ラマルクとディドロ、ダランベールとのつながりは「無脊椎動物誌」序論にある。イデオロギー的な自然の観念と神学から独立した理論活動の問題がそこで語られるのだ。

ディドロがロシアにいた期間は? ドイツ近辺をラマルクが旅行していた頃、ふたりの軌道はどこかで交差していなかっただろうか?

それではラマルクを無視していたというゲーテは?

ゲーテの年譜

生年月日: 1749年8月28日
死没: 1832年3月22日, ドイツ ヴァイマル

おお! みごとにラマルクと重なるのだ。かれはワイマールの丘でエッカーマンとともに鳥類や植物を観察していたのだ。

だが、会ったとしてなにかが起こったというわけではない。ダランベールの卵はどこにあったのだろう?
ディドロはなぜ卵にこだわったのだろう? 
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