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トキソプラズマ


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「したたかな寄生」脳を乗っ取り巧みに操る生物たち 成田聡子 幻冬舎新書2017年9月30日発行





この本をみると

「わたしたちの脳を乗っ取る寄生虫」
という章に
「猫に潜む寄生虫トキソプラズマ」という項がある。

①トキソプラズマとは、寄生性原生生物の一種で、幅2~3マイクロメートル、長さ4~7マイクロメートルの半月形の単細胞生物で、猫の体内でしか有性生殖をおこなわず、人から人への感染はおこらない。

②世界では約3分の1もの人がこの寄生虫に感染しており、日本では約10パーセントの人が感染していると言われている。

③中間宿主であるネズミは感染すると反応時間がおそくなり、猫の尿の臭いに誘われるようになり、危険を恐れなくなることが知られている。

④2009年スウェーデンの研究チームがトキソプラズマに脳内物質のドーパミン合成に関与する酵素の遺伝子があることをつきとめた。

⑤ドーパミンは快楽ホルモンとして分泌され、恐怖がなくなり、自信と冒険心にワクワクしながら、猫をおそれず大胆不敵に行動するようになる。

⑥トキソプラズマは免疫細胞の樹状細胞という白血球にひそむことができるので、脳関門をくぐりぬけられるという研究が2012年カロリンスカ研究所によって示された。

⑦樹状細胞は刺激をうけないかぎり移動しないが、トキソプラズマに感染するとGABA(ガンマアミノ酪酸)を分泌し、それが刺激となって樹状細胞が移動しはじめるということが実験により明らかになった。


このようにトキソプラズマの戦略は、従来の進化論ではうまく説明できないような複雑な機構をもっている。
そもそも共生、寄生とは進化論では説明不可能なのではないのか?

なにか別の「力」が生命に働いているのではないか?

さらなる研究が待たれるが、

「人間が感染すると交通事故に遭いやすくなる」という項では2002年に発表されたチェコの論文を紹介している。
トキソプラズマに感染していると、そうでない人にくらべ、2.65倍も交通事故にあいやすくなるというのだ。

また、2006年のトルコの研究では、感染グループの33% 非感染グループ8%という事故率の違いを紹介している。

さらに2009年のチェコの調査では、3890人の兵士を対象に、感染グループは非感染グループの6倍の交通事故を発生したという結果が明らかになっている。


だが、人間の異常行動については、トキソプラズマだけではなく、



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人間の脳内には「菌類が感染していて、それはカンジダ菌、皮膚常在菌、クロカビなどであったという報告を紹介しているーープレステ用のサバイバルアクションゲームが人間に寄生する菌類のパンデミックが起きた世界を舞台に描かれていることをあげ、昆虫にとどまらず人間にまで菌類が寄生してゾンビ化したら?」

というゾンビパラサイトの紹介文にもあるように、菌類も関与しているはずである。

あるいは若年者よりも高齢者の方が菌類の蓄積がはげしくなり、反応時間のおくれに拍車をかけているおそれがある。



「したたかな寄生」にはそのほか、つぎのような寄生の例がある。

1 カタツムリを操る吸虫(ロイコクロリディウム) 鳥とカタツムリを行ったり来たりする。

2 エメラルドゴキブリバチ(既出)

3 コマユバチ シャクガの幼虫(いもむし)に卵を産み付けマインドコントロールして、さなぎをも守らせる

4 テントウハボソコマユバチ てんとうむしに生きたまま卵を産み付ける その後さなぎをボディガードして死ぬ

5 ハリガネムシ カマキリ、カマドウマ、コオロギに寄生して入水自殺させる

6 冬虫夏草(コルディセプス・シネンシス) コウモリガの幼虫に寄生 (その他、セミ、チョウ、ガ、トンボ、ハチに寄生)

7 タイワンアリタケ アリに寄生し行動を操る

8 ディクロコエリウム槍型吸虫 ウシ(羊も)が最終宿主 カタツムリ→アリ→ウシと渡り歩き、アリを操る

9 カニビル カニにつく寄生虫

10 ウンモンフクロムシ カニに寄生するフクロムシ(フジツボの仲間) 食べた人の例WEB上 紹介

11 ユーハプロルキス・カリフォルニエンシス 吸虫の一種 鳥→巻貝→魚(カダヤシ)←この魚を操り鳥に食べさせ、宿主を渡る

12 サナダムシ ブラインシュリンプに寄生→オオフラミンゴ(最終宿主) 人間の腸内で10メートルになる サナダムシダイエットなど

13 リベロイア(北米産の寄生虫) カタツムリ→オタマジャクシ→カエル(これを操る)→サギ科の鳥 食べやすくする

14 チャイロスズメバチ 労働寄生

15 カッコウ 托卵

16 狂犬病ウイルス すべての哺乳類に感染できる(100パーセント死に至る) マイナス一本鎖RNAウイルス

17 マラリア原虫 免疫をのがれる仕組みをもつ

18 原虫リーシュマニア サシチョウバエを操る

19 ペスト菌 ノミを操る

20 バキュロウイルス マイマイガに感染

21 腸内細菌





以上


これだけ共生、寄生の例を紹介されると、戸外にでて鳥や猫、犬、カタツムリに近づいたりとか、肉食、魚食、海産物食など躊躇してしまうし、蚊に刺されるのもイヤだ。いっそのことだれかに寄生してとりついて生きるとかどうなのだろう? 


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